DNA狂詩曲(でぃーえぬえーらぷそでぃー) 

アイドルグループ・ももいろクローバーZの7thシングル『猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」』通常版の収録曲。作詞:前田たかひろ、作曲:大隅知宇、編曲:横山克。

シングルの通常版のみのカップリング曲でアルバムにも収録されていないが、2012年4月以降、大箱ライブを中心に歌われることが多い定番曲であり、また観客も非常に盛り上がる曲でもある。

東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手の登場曲としても知られる。
 また、2013年春に音楽配信サイト「レコチョク」が行った「ももいろクローバーZ 名曲ランキング」でもユーザー投票で1位に輝いた。

■QUEENと遺伝子と宇宙

 DNA狂詩曲は、前田たかひろが作詞、元UNDER THE COUNTERのベーシスト大隅知宇が作曲を担当している。これは1stアルバム「バトル アンド ロマンス」に収録されている「CONTRADICTION」と同じコンビだ。また、前田たかひろは、2ndアルバム「5TH DIMENSION」に収録され、アルバムの代表曲のひとつとしてMVも制作された「BIRTH Ø BIRTH」の作詞も担当している。

  DNA狂詩曲のメロディは、 イギリスのロックバンド「QUEEN」の代表曲のひとつ「ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)」のメロディが下敷きになっている。洋楽ロックの好きな人なら、曲名の「狂詩曲(ラプソディ)」がそこから来ているのは容易に想像がつく。
 一方「DNA」については、作詞の前田たかひろが、自分の14歳の息子とのつながり(DNA)が無意識的に書き込まれていたため、とインタビューで語っている。

―――『DNA狂詩曲』の詞を書く際のインスピレーションはどこから?
前田:QUEENの『Bohemian Rhapsody』のメロディのオマージュになっているから、ここはうまく生かさなきゃいけない。でも、QUEENなんて知らない若い世代も聴くわけですから、確信犯として残そうということで狂詩曲(ラプソディ)っていうのをタイトルに入れることを最初に決めました。

―――なるほど。それでは"DNA"というのはどこから?
前田:自分はもう48歳ですから、ももクロのコアファン層とか、ももクロ自身はどういうことを考えてるのかなって思ったとき、想像の目標地点があった方が潜っていきやすい。それで14歳の息子のことをうっすら考えながら書きました。だから改めて読み返してみると、そこまで意識していないけど、この詞を自分と息子って考えると相当合致するところがたくさんあるんです。だから"DNA"。 

(中略)

―――私が特に好きな部分は、『DNA狂詩曲』の「遺伝子が笑う」っていうところなんです。あんな日本語、使えないじゃないですか普通。でもなぜか納得できるというか。
前田:日本語として細かいことを言えば、遺伝子"で"笑うが正しい文法なんですけどね。でも、遺伝子が笑っているその集合体がその人なんですよ。「60兆の細胞が上向いて背伸びする」、つまり大きくなる、育っていくっていう意味合いもあったり。

『DNA狂詩曲』が 収録されたシングルの表題曲『猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」』は、テレビアニメ『モーレツ宇宙海賊』のオープニングテーマであり、もうひとつのカップリング曲である『LOST CHILD』は同じアニメのエンディングテーマとなっている。『DNA狂詩曲』を含めたこの3曲は、壮大な宇宙的かつSF的イメージで統一されている。前田たかひろは、

そういえばDNA狂詩曲を書いたとき、アニメの挿入歌かエンディングかっていう風に聞いてたんですけど、結果は桃屋のCMに使われましたけどね(笑)。

と述べているので、この曲も本来は 『モーレツ宇宙海賊』で使うことを想定して作られたとも考えられる。



■宮本純之介ワールド?

 演出家の佐々木敦規は、細胞や遺伝子というキーワードは、キングレコードのディレクター・宮本純之介が一貫してそこにこだわっているからではないかと考えていた。それに対して宮本純之介は、「計算している部分も、もしかしたらあるのかもしれませんが。そんなに大きくこだわっているわけではない」としている。ただ、「DNAのアンサーソングは、いつか作ろうと思ってて」とも言っている。

(2013年3月25日 銀座 BODYSLAM BOYSより)


■作詞家のDNA

 作詞家の前田たかひろは「週刊・前田たかひろの作詞家のDNA」という個人ホームページを運営している。ホームページの名称はDNA狂詩曲を発表するだいぶ前からのものであるので、直接の関連性はないようだが、前田も「DNA」というキーワードにこだわりがあるようだ。
 このホームページの運営はすでに停止しているが、BBS(掲示板)はいまだに稼働しており、前田本人がブログの代わりに数日おきに書き込んでいる。本人以外の関係者ファンも書き込んでおり、前田がそれに返答している。

 DNA狂詩曲が発表された直後の2012年3月には次のようなやりとりがあった。

12.03.24 「ももクロの新曲」      国際派リーマン

聞いたぞ、モモクロ DNA狂詩曲。
らしいなあ、相変わらず。
曲の勢いやCMタイアップだからA面かと思ったよ。
あ、いまやA面っていわないのかな(笑

12.03.25 前田たかひろ
おぉ〜!これはリアル国際派リーマンさん!
聴いてくれたかね^^?
どー聴いてもA面っぽいでしょ^^;
でもそこがももクロなんだそーな^^;
やっぱ「らしい」か^^;?
いくつになってもあーゆーの書くの好きな47歳のオッサンでした^^;


 また、2013年11月には政治問題となっていた秘密保護法案について、前田がDNA狂詩曲の歌詞を絡めて次のように書いている。

♪〜目も口も耳も塞いだ
  サルになって生きてくか!?

・・・って歌詞をちょっと前に書いた事ありますが、
要はそーなっちゃうんじゃないの?
特定秘密保護法って・・・・ー。ー;
「いやいや、そんな拡大解釈ですよぉ〜^^;」
とかって言うけどさ・・・ー。ー
 

  
■田中将大投手の登場曲

 DNA狂詩曲は、 東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手の登場曲として2013年6月16日以降シーズン終了まで使用された。この曲を選んだのは百田夏菜子で、その理由について、週刊プレイボーイ2013年9月22日号での田中との対談で次のように語っている。

百田 歌詞がすごく前向きで、「背中押してアゲル、蹴ってアゲル」っていう……。そんな感じの歌詞だから……。
佐々木 ねー、なんでその先を言わないの?(にやにや)
田中 お願いします(笑)。
百田 (照れながら)「君を好きでいてアゲル」! 私たちも田中選手のことを応援してますよっていう気持ちで贈りました。

(週刊プレイボーイ No.38/2013年9月22日号 )

 2013年11月29日放送の「僕らの音楽」では、ももクロのメンバーと田中将大が再び対談し、DNA狂詩曲がテレビで初めて歌われた。このとき歌われたのは二番を省略したショートバージョンだったが、振り付けの一部を変更して、田中のピッチングモーションを取り入れていた。
 また、このショートバージョンの撮影を行った後、その日に楽天が優勝したと百田夏菜子が明かしている。 


■マーチングバンド世界大会で湘南台高校が 金賞 第二位

 神奈川県の湘南台高校吹奏楽部「White Shooting Stars」は、 2013年8月4日に開催されたライブ「ももクロ夏のバカ騒ぎ WORLD SUMMER DIVE 2013 8.4 日産スタジアム大会」に出演して、演奏とパフォーマンスを行った。
 「White Shooting Stars」は、 同年8月11日に幕張メッセで行われたマーチングバンド世界大会「2013 World Championship for Marching Show Bands 第17回大会」の決勝に出場し、『展覧会の絵』と『DNA狂詩曲』を演奏して金賞 第二位に輝いた。

■歌詞とパート分け

百田 泣くのは自分次第
笑うのも自分次第
さぁどうすンのか決めな…
玉井 BREEZE…深呼吸でキミが育つ
60兆の細胞が
上向いて背伸びする
佐々木 絶望…それは弱虫の言い訳
瑠璃色の宇宙(そら)と地球に
キミひとりなんてわけないさ
有安 EVERYDAY EVERYNIGHT 止まらない鼓動
それは明日への証拠
高城 ANYTIME ANYWHERE チャンスは待ってる
目印がないってだけさ
全員 生きいそげ 遅れるな
臆するな
百田 「もうヤメるな!」
全員 背中押してアゲル 蹴ってアゲル キミを好きでいてアゲル
それでもひとりって言うなら 「バカヤローっ!」って言ってアゲル
全員 ねぇ キミといるだけで
なんか 遺伝子が笑う
絆なんてもんは今更
言わなくていいから
ギュっと握った手をつないで行こう
有安 CRY…涙は乾くのじゃない
キミの心に染み込んで
紅い血に還って行く
高城 人生…それは死ぬまでのY字路
信じることだけじゃ足りない
強くて弱い僕たちさ
玉井 みんなだけどわかってる
全員 (でも自分かわいさに負けてしまう)
佐々木 正しいコトとそうでないコト
全員 (善と悪だけじゃ割り切れない世の中だけど)
全員 クサらずに 立ち向かえ
立ち上がれ
「もう泣くんじゃない!」
全員 キミはあきらめるか? 目をそらすか? シッポを巻いて逃げ出すか?
目も口も耳も塞いだ 猿になって生きてくか?
全員 いつか 来るカナシミなら
ちゃんと 来るかわからない
そんなもののせいで今から
グズグズしちゃダメだ
ビッと覚悟キメ飛び出し行こう!
佐々木 右手を差し出して 左手はどうする?
互いのナミダをぬくえばいい
百田 キミは僕のカガミ 僕の心 僕の昨日と今日と明日…
全員 背中押してアゲル 蹴ってアゲル キミを好きでいてアゲル
それでもひとりって言うなら 「バカヤローっ!」ってぶってアゲル
全員 ねぇ キミといるだけで
なんか 遺伝子が笑う
絆なんてもんは今更
言わなくていいから
ちゃんとわかっているから
ギュッとギュッとギュッとギュッと
握った手ェつないで行こう!




■ももクロライブの超定番曲

 DNA狂詩曲は、前述のようにライブの定番曲である。2012年4月から2013年11月までのあいだに40回もライブで歌われている。とくに大箱ライブで歌われなかったのは、2012年の男祭りと2013年の5TH DIMENTIONツアー(計6回)と春の西武ドームの2日目だけに過ぎない。
 ももクロのメンバーが構成と演出を考えた2013年5月AEイベントでは、百田、玉井、佐々木の3人がDNA狂詩曲を採用した。 

2012年
  • ももクロ春の一大事2012 1日目&2日目
  • HARI BELIA NEGARA 2012@マレーシア
  • モバイルサイト会員限定!ポイント終了感謝祭@東武動物公園ハッピーオンステージ
  • ももクロ夏のバカ騒ぎ SUMMER DIVE 2012 Tour (NHKホールから西武ドームまで計10回)
  • SUMMER SONIC 2012@QVCマリンフィールド&幕張メッセ
  • クローバーEXPO@長崎県稲佐山特設ステージ  
  • JAPAN EXPO 2012@フランス・ノールヴィルパント展示会場
  • 女祭り2012@日本武道館
  • Nami Tamaki presents MUSIC HOLIC vol.2@Shibuya O-EAST
  • 「独占!ももクノ60分vol.4」@さぬき市野外音楽広場テアトロン
  • PIA 40th Anniversary『MUSIC COMPLEX 2012』@幕張メッセ国際展示場        
  • ももいろクリスマス2012~さいたまスーパーアリーナ大会~ 1日目&2日目

2013年
  • ももクロ試練の七番勝負 episode.3@東京キネマ倶楽部
  • ももクロくらぶxoxo~バレンタインDE NIGHTだぁ~Z!@東京国際フォーラム
  • 「独占!ももクノ60分vol.6」@西原マリンパーク
  • ももクロ春の一大事2013 西武ドーム大会~星を継ぐもも Peach for the Stars~1日目
  • 「ANGEL EYES」限定イベント 誰でもカモ~ン!~ただし、ホワイトベレーの方に限ります~@横浜アリーナ (百田回、玉井回、佐々木回の計3回)
  • 「独占!ももクノ60分 vol.7」@富士急ハイランド コニファーフォレスト
  • ももクロ夏のバカ騒ぎWORLD SUMMER DIVE 2013@日産スタジアム
  • ももいろクローバーZ JAPAN TOUR 2013 「GOUNN」(和歌山ビックホエールから宮城セキスイハイムスーパーアリーナまで計8回)


■動画

02.DNA狂詩曲 -2012.11.23-


DNA狂詩曲【ももクロ】

   

マー君、ももクロのDNA狂詩曲で登場
  

平成25年 藤沢市民まつり 湘南台高校吹奏楽部バンド 。

 


猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」


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