SKM5200(えすけーえむごせんにひゃく) 

ドイツの音響機器メーカー「ゼンハイザー(Sennheiser )」のプロフェッショナル向けワイヤレスマイク。
ワイヤレスにしては細身のボディーと、「シャークフィン」と呼ばれる斜めにカットオフされたアンテナ部の形状が特徴。
細身のボディーのおかけで華奢な女性にもハンドリングしやすく、激しいパフォーマンスに耐える強靱な構造を持つ。

アイドルグループ・ももいろクローバーZのメンバーも、このSKM5200を使用している。
 
【欲しかった細身のマイク】
SM5200は、2012年3月3日のモーレツ大航海ツアーの名古屋公演の際にももクロのメンバーに配られた。

リハーサルのために名古屋・CLUB Diamond Hallのステージに入ってきたももクロのメンバーは、スタッフから渡されたマイクを何気なく受け取っていたが、やがてマイクが細くなったことに気付き、とくに有安杏果は喜んだ。

演出・佐々木敦規 (マイクで遠くから)そっか、れには間に合わないんだ。
有安 (普通にマイクを使って答える)はい。
ナレーション れにちゃんは、とある理由で遅れているようです。
玉井 (スタッフからマイクを受け取ろうして)はっ!
有安 (突然気づいて興奮)はああっ!気づかなかった!
百田 (ちょっと遅れて理解)はああああーーーっ! マイクが細くなっている!
有安 (カメラに向かって、マイクを握った親指と中指がつくのを見せて)これ、(今まで)つかなかったぁ!(飛び跳ねて踊り出し、全身で喜びを表現)
ナレーション 以前から軽いマイクを希望していたメンバー。大喜びです!
玉井佐々木百田 (スタッフに深くお辞儀)ありがとうございます。
有安 (右手を思いっきり突き上げて)ありがとうございまーーすっ!
音響スタッフ ちょっとでもこのマイク、口から離れると声拾わないから、しっかりと。
ももクロ (神妙に)はい。
百田玉井 あーー(テストを始める)
百田 本当だ、(離すと)全然入らない!

このとき、佐々木彩夏はマイクを離していないのに音が入っていない。佐々木が真横のカメラを振り向くと、横からはマイクが口元にあるように見せかけて、実は肩の位置に持っていた。視聴者に向けた佐々木の小さなイタズラだった。

(別冊ももクロChan #46)


【ボディを区別できる色つきキャップ】
上記の2012年3月3日の時点では、マイクの握りの部分が色つきのテープのようなもので、メンバーカラーに色分けされている。
SKM5200は使う人に合わせてゲイン(感度)調整とローカットフィルターによる調整が可能なので、メンバーの特性に合わせてカスタマイズされているのかもしれない。

2012年春の横浜アリーナ2Day以降のももクロのライブでは、マイクの「シャークフィン」と呼ばれる尖った尾部が色分けされている。
これは、もともとSKM5200に用意されているオプション「色つきキャップ KEN 5200」(3,990円)を使用していると思われる。
ただし、カタログには、赤、黄、緑、紫、青はあるが、残りはオレンジと茶色でピンクはない。佐々木彩夏のマイクのキャップをどのように調達したかは不明だ。
佐々木彩夏のマイクのシャークフィンは、色つきキャップではなくピンクに塗ったものらしく、春の一大事2013のアップになった画像で隅が削られて黒くなっているのが確認できる。 

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【Perfumeも愛用】
このSKM5200は、ダンスパフォーマンスで人気のグループ「Perfume」も2008年から愛用しているらしい。
以下は、Perfumeファンのブログによる、SKM5200の解説。「標準価格595,800円」とあるが、2013年現在は値下げされて472,500円となっている。

"Sennheiser" といえば、民生用のヘッドフォンが一般には有名であるが、プロ用の機器としては実はマイクロフォンにも定評があり、近年は特にワイヤレス・マイクロフォンに力を入れているメーカーである。


Sennheiser製のマイクの全体的な特色としては、「色付けの無い、正確・誠実な音色」、「正確だが色気の少ない音色」といわれることが多く、いわゆるドイツ伝統の "クラフトマン魂" を感じさせる製品だ。


『SKM 5200』で言えば、SHURE社製と比較するとボディーが細身なので、手の小さい女性はハンドリングしやすく、その割には激しいパフォーマンスにも耐える強靭な構造だそうである。

さらに "シャークフィン・アンテナ" の構造も強靭であるため、非常に耐久性が高い。またこのアンテナの性能は高く、Live中にステージ上を縦横無尽に動き回るアーティストの音声を的確に伝えてくれるという代物だ。

ちなみに『SKM 5200』は標準価格595,800円(税込)で、ほぼ受注生産である。

また『SKM 5200』は本体部にゲイン(感度)調整機能と、ローカットフィルターが搭載されているため、メンバー個々の声量と声質に合わせた調整がされているはずである。

余談だが、Perfumeと同じ事務所(アミューズ)の福山雅治氏も、自身のLiveでは『SKM 5200』を頻繁に使用している。ちなみにカラーはブラックである。

2011年01月08日「続・Perfume LIVE @東京ドームのマニアックな話題をお一つどうぞ⑦」(音楽三昧 ・・・ Perfumeとcapsuleの世界)



【SKM 5200 カタログスペック】
SKM 5200 (A・AX・B型)
¥472,500(税抜き価格¥450,000)
プロフェッショナル技術の新しい頂点に立っているSKM5200は、世界中のステージやスタジオでゼンハイザーが得た経験の集大成です。この送信機は、放送やエンターテイメントのプロ向けの設計されており、多チャンネルの周波数を持っているので、RFワイヤレスの電波が非常に過密な環境にも十分対処できます。また、LCDディスプレイを使用すると、照明状態の良くないステージ上を含め、さまざまな条件下で送信機を設定できます。

主な特徴
▶周波数帯は、A帯、B帯すべてカバー可能
▶感度はldB単位で調整可能
▶ボディは、激しいステージングにも耐える構造
▶ボディを簡単に区別できる色つきキャップ
▶2パターンのローカットフィルタ

マイクロフォンカタログ2013春」(PDF/ゼンハイザージャパン株式会社)
 

■特徴
・最大39ch同時運用可能
・コンパンダー:Hidyn plus方式
・シャークフィン・アンテナを有する優雅なデザイン
・ゲイン調整は、1dBステップで調整可能
・ボディは、激しいステージングにも耐える頑丈な構造
・本体を簡単に区別可能な色付きキャップ
・2パターンのローカットフィルター搭載


■スペック
ハンドヘルド型ワイヤレスマイク
RF周波数:A帯-AX帯-B帯
送信電力:10 mW
コンパンダー:Hidyn plus方式
周波数特性:60 - 20.000 Hz
電源:単三アルカリ電池×2
動作時間:約8時間
寸法:200 x 35,5 mm
重量:300g
※カプセル、及び電池パックは、別売りです

SKM 5200 BK-J」(ゼンハイザージャパン株式会社)

  



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