サラバ、愛しき悲しみたちよ(さらばいとしきかなしみたちよ)


作詞:岩里祐穂 、作曲・編曲:布袋寅泰


2012年11月21日に発売された、アイドルグループ・ももいろクローバーZの9thシングル。


ももクロと同じスターダストに所属する北川景子主演のテレビドラマ『悪夢ちゃん 』の主題歌であり、ももいろクローバーZにとっては、初の連続テレビドラマの主題歌。


第63回NHK紅白歌合戦に出場した際にも歌った、ももクロの代表曲のひとつとして知られている。。
 

【オリコン1位を狙った】

「サラバ、愛しき悲しみたちよ」は、ももクロの歴史の中でも新たな転換点となる曲となった。


制作のきっかけは、ドラマの主題歌を依頼されたことだったが、企画段階から、オリコン週間チャート1位とシングル売り上げ15万枚を目標とし、作曲を布袋寅泰、PVの監督を黒田秀樹に依頼するという完全メジャー路線をとった。
 

結果はオリコン週間チャート2位、初動7万3745枚、5週目には累計10万枚、紅白出場後の2013年1月には累計12万枚を突破した。

さらにPC配信シングルとしても10万ダウンロードを突破してゴールド認定された。


ももクロ】キング 宮本純乃介「サラバ初動15万&ウィークリー1位 目標で企画」 (ももクロニュース)




【一度は断られた】

担当したキングレコード(スターチャイルド)の宮本純之介は、バロック調でインパクトのあるものを狙い、作曲には布袋が思い浮かんで面識はなかったが要請してすぐに快諾された言っている。

しかし布袋寅泰は、当初はももクロのことがよくわからず、一度は布袋の耳に入る前にマネージャーが断ってしまったこと、たまたまクリス・ペプラーと食事したときに強く勧められて仕事を受けたと、自分のアルバムの発売イベントで明かした。


たまたま食事をしたペプラーから「さすがももクロ、目の付け所が違う! 絶対受けるべき」と楽曲提供を勧められたことを明かし「あのとき、クリスがいなかったらやっていなかったかも」。さらにペプラーが「(ももクロは)ただのアイドルじゃなくて、すごくロック!」と熱っぽく語ると、布袋も「一緒にやってみてわかった」と彼女たちのロック性に太鼓判を押した。


布袋寅泰、ももクロのオファー一度断っていた クリス・ペプラー説得で実現(オリコンスタイル)



【まさかのセルフカバー】

2013年3月15日に開催された布袋寅泰のライブ「TOMOYASU HOTEIRock'n Roll Revolution Tour 2013 市川市文化会館」で、「サラバ、愛しき悲しみたちよ」が披露された。1番のみの演奏だが、コーラス部分はももクロの声をサンプリングしたものだった。


布袋寅泰が「サラバ、愛しき悲しみたちよ」をセルフカバー(ももクロまとめノフ) 



【有名CMディレクターにPVを依頼】

「サラバ、愛しき悲しみたちよ」のPVを監督した黒田秀樹は、電通時代に「24時間タカタエマスカ」で有名な三共「リゲイン」のCMで1990年にカンヌ国際CMフェスティバルでブロンズ賞を受賞し、その後フリーに転じてからもサントリーの「ペプシマン」や資生堂の「TSUBAKI」、マンダム「GATSBY」などのCMを作成した有名監督。

PVでもAKB48の「風が吹いている」のほか、福山雅治、藤井フミヤ、サザンオールスターズ、SMAPの作品を手がけている。


「サラバ、愛しき悲しみたちよ」で黒田は、それまでのももクロのPVの特徴だったサブカル的な記号の引用やコメディ風味のスパイスを用いず、独自の世界観で統一された作品を作り上げた。


その後も黒田は「Neo STARGATE」「BIRTH Ø BIRTH」でも引き続きももクロの作品のPVを監督し、シリアスでカッコイイ、新しいももクロのビジュアル・イメージ路線を構築することになる。


【衣装にウエラブル・コンピューティング】

「サラバ、愛しき悲しみたちよ」のPVの衣装には、東京工科大学メディア学部助手の藤本実が開発した「無線ELワイヤー制御システム」が使用されている。

藤本は、モバイル・コンピューティングをさらに推し進めてコンピュータを身につけることでライフスタイルを変えていく「ウエラブル・コンピューティング」の専門家であり、同時に自身もダンサーでもある。

ダンスの際に衣装のLEDノ光のオン・オフを手動で行っていたのを自動で行うために開発したのが「無線ELワイヤー制御システム」。


「サラバ、愛しき悲しみたちよ」のPVに用いられたシステムは、東京工科大学の学生が半田付けをして制作された。


藤本実メディア学部助手とメディア学部3年生がももいろクローバーZ のミュージックビデオにシステム提供[東京工科大学](学校法人片柳学園)



ウェアラブルコンピュータの技術を活かせば、まったく新しい発想の身体表現を生み出せる!(東京工科大学)


  

【リバーシブル?】

「サラバ、愛しき悲しみたちよ」のライブ衣装は、「天使と悪魔」というコンセプトに沿って、天使風の真っ白な衣装と、悪魔風の真っ黒な衣装がある。衣装制作は米村弘光


ライブでは全員が天使か悪魔、どちらかの衣装で統一するが、写真撮影などでは、百田、玉井、佐々木が天使風、有安と高城が悪魔風、などといった具合に同時に両方の衣装を使う場合もある。


TV出演時に、ももクロのメンバーが「この衣装はリバーシブルになっていて、天使と悪魔、両方に使えるんですよ」と話すことがよくあるが、どう見てもそんなはずはなく、単なるジョークと思われるが、誰も突っ込まないので、このネタが回収されたことは一度もないと思われる。



【最優秀振付け賞】

2013年6月22日に千葉県の幕張メッセで開催された「MTV VIDEO MUSIC AWARDS JAPAN (VMAJ) 2013」において、「サラバ、愛しき悲しみたちよ」のPVが最優秀振付け賞を受賞した。


「MTV VIDEO MUSIC AWARDS JAPAN 2013」で最優秀振付け賞を見事受賞!!




 

【動画】


ももいろクローバーZ「サラバ、愛しき悲しみたちよ」MV



サラバ、愛しき悲しみたちよ ももいろクローバーZ

「サラバ〜」の悪魔風衣装による「行くぜっ!怪盗少女」がいつもと異なっていて面白い。


 





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