1974年9月10日生まれ。埼玉県出身。
スターダストプロモーション芸能3部チーマネージャー。
2013年より同社取締役となった。
アイドルグループ・ももいろクローバーZと、女優・早見あかりを担当している。
通称・kwkm、Kマネなど。百田夏菜子は「アキラ」と呼ぶこともある。
学生時代は柔道部だった。
もともとはホームセンターの就職の内定をもらっていたが、フロムエー誌の求人広告を見てスターダストプロモーションに応募し採用された。
優香が好きだったのでグラビアをやってみたいと考えて応募したのだが、入ってから女優の事務所だったことを知った。
最初は安藤政信の現場マネージャーになり、2年間務めた。「鉄道員(ぽっぽや)」や「バトル・ロワイアル」の現場も経験した。安藤政信は映画俳優で時間が空くこともあるので、沢尻エリカを子役、アイドル時代から担当するようになった。
沢尻エリカは女優として大ブレイクを果たすが2007年に映画『クローズド・ノート』の舞台挨拶での振る舞いが問題となり、世間からバッシングを受けて仕事がなくなり、川上も暇になってしまった。
そこで、芸能3部にたくさん集まっていた少女達の中からアイドルグループを育成するプロジェクトを川上が担当することになった。
【路上ライブ=常設劇場の代わり】
芸能3部のボスの藤下リョウジは、当初はアイドルグループを作るつもりはなかったが、それより少し前に、AKB48・チームBの公演を芸能3部のマネージャー一同で見てきて異口同音に「良かった」というのでやることに決めたという。
また、AKB48が常設劇場を持っていたことが、ももクロ初期の路上ライブ活動に繋がった。
(Ustream放送「梶原放送局 #16-1」)
【プロレス的】
川上アキラがももクロを育てていく過程で特徴的だったのは、さまざまな点でプロレス的な発想や仕掛け方、キーワードをアイドルに流用して活かしたことだった。
ただし、川上の知っているプロレスは、地方に住む少年がTVと「週刊プロレス」誌の小島和宏記者の記事を読んで覚えた、作られたファンタジーの中の「プロレス」で、それを現実の少女たちに課したことが、ある種クレイジーな状況を作り上げ、結果的にそれを乗り越えて行くことで、メンバーの急速な成長とコアなファンの熱狂を形成していくことになった。
・自我を形成した時期に本当に多大なる影響を週プロから受けてるんですよ。だから、ももクロを作っている中では、根本的に小島記者の考え方に近いものはあるんですよ・昔の週刊ゴングは事実だけが述べられていたけど、週プロにはまったくもって試合経過が書かれていない。田舎に住んでたら、びっくりするじゃないですか、そんなの。
(そのほか、1日6回公演でご飯を食べる時間が無い、トイレに行く時間もない、などのエピソードがメンバーから暴露され、上田が「シンデレラでも、そこまでイジメられなかった」と笑いをとる。そこへ川上が登場)
【ラジオ的】
川上アキラによるももクロの仕掛け方における特徴は、ラジオ的であったことだ。ニッチな話題を深く掘り下げる。ひとつの話題を継続的に追っていく。身軽かつ機動的に出張る。ファンと対話的にコミュニケーションし、それをコンテンツに盛り込んで発展させる。そういうラジオ的な反射神経の良さが 、ももクロのファンを楽しませ、飽きさせない。
こういった手法は、学生時代にラジオ好きだったことから影響を受けたものだ。また活字好きで前述の週刊プロレスなどからの影響もミックスされているようだ。
(Ustream放送「梶原放送局 #16-1」)
掘り下げるとか、そういう部分、やっぱりいいよなぁ、こういうメディア。活字だったり、ラジオだったりって大好きだなぁ~、本当に面白い!
(QuickJapan スペシャルコンテンツ「川上マネージャーを囲む会」)
【ネット時代の活用】
川上アキラのプロレス的手法やラジオ的な反射神経を活かすメディアとして、TwitterとUstreamの活用がある。Twitterでは「(誤送信)」と注釈をつけながら、事前リークや突然のイベント予告を行ってファンを一喜一憂させる。Ustreamでも、事前予告なしに平日日中や深夜に放送を開始して、メンバーやスタッフの普段はみられない表情や裏事情をメディアを通さず直接伝えることでファンの気持ちを掴んでいった。
また、ももクノを生放送したり、2013年春の西武ドームライブ1日目のテレビ埼玉の生放送の続きのアンコール部分を生放送したり、さらに2日目の音漏れしている西武ドームを外から生放送したりという、従来の「公式」ではあり得ないような、活用法でファンを驚かせている。
【特徴的な外見】
・ひと目見たら忘れられない、坊主頭に富士額。
・メンバーはTV番組などで「裸の大将」に似ていると説明する。
・メンバーいわく、いっしょに歩いていると、2人でも、5人といっしょでも、まず最初に川上マネージャーが最初に気がつかれる。
【出たがり】
・アイドルのマネージャーとしては、例外的にメディアの出演回数が多い。
・ももクロのメンバーからは常に「出たがり」とからかわれている。
・ももクロがTV出演しはじめたとき、一緒に出演する
・「Z女戦争の」PVにハナ肇の銅像役で出演している。
・「ヒャダインのじょーじょーゆーじょー」のPVに、「裸の大将」のような格好で出演しているが、これは用意された衣装が小さくて入らなかったため。
・2011年には全裸の大将と銘打ったトークイベントを行い、ももクロのメンバーがゲストに呼ばれた。
・2012年の「夏のバカ騒ぎ」ツアーでは、公演開始前に会場敷地内で川上マネージャーとの記念撮影ができたり、喝を入れてもらうことができたりするプチイベントが行われ、多数のモノノフが参加した。
・2012年に「おしゃれイズム」にももクロが出演した際、MCの上田が「よし、次回のゲストは川上さんにしよう。俺は川上さんと30分もたせる自信がある」と宣言すると、ももクロのメンバーたちは「ダメダメ、また鼻が伸びちゃう(天狗になる)」と大騒ぎして反対した。
(参考)
2011年7月11日 スターダスト川上の全裸の大将 in 新宿ロフトプラスワン:(無頼横町)
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