行くぜっ!怪盗少女(いくぜっかいとうしょうじょ)



アイドル・グループ・ももいろクローバーのメジャーデビューシングル。

作詞・作曲・編曲:前山田健一

2010年5月5日にUNIVERSAL Jから発売された。


 2010年5月30日、NHKのテレビ番組「MUSIC JAPAN アイドル戦国時代SP」の一曲目で「行くぜっ!怪盗少女」のパフォーマンスが放映されたことで、ももクロの認知が急上昇した。

 この放送を見た当時のHMV渋谷店の副店長だった佐藤守道は、百田夏菜子エビ反りジャンプのキャプチャ画像と「このジャンプがアイドル史を更新する」というキャッチコピーとともに、ももクロのコーナーを店内に設けた。ここからももクロの快進撃が始まった。

 2013年12月11日、mora 2013年年間ダウンロードランキングTOP 100 ビデオ部門で、「行くぜ! 怪盗少女」が第1位となった。
 


【最初はB面のはずだった】

作詞・作曲・編曲を担当した前山田健一の証言

怪盗少女は、最初はB面の予定だったんです。もっとスタンダードな曲、「走れ!」で行く予定だったんですけど、実際レコーディングして、本人たちにディレクションして、個性をどんどん出させて、6色の色とりどりのボーカルをいれたら凄く評判が良くて。で、こっちをA面に、メジャーデビュー曲にしようじゃないかという話になりまして。

最初は、ももクロファンの評価は低かったんですね。「和、ねーじゃん」「ワケわかんないじゃん」ってなったんですけど、徐々に評価をいただきまして、ある日、歌番組(MJアイドル戦国時代SP)に出たときに、一発目に夏菜子のエビぞりジャンプとこの曲を披露したら、「ザワザワ!」としまして、そこからこの曲が彼女たちの名刺代わりになりまして。実際、自己紹介の曲ですし。

なので、僕にとっても彼女たちにとっても、もの凄く成長する曲になりました。


(2012年3月10日 スペースシャワーTVプラス「ザ・プロデューサーズ 前山田健一」 )



「行くぜっ!怪盗少女」はコンペ作品だったんですよ。たしか発注書には“怪盗少女”と、お江戸をかける“侍ももクロ”、あとはトマトジュースをイメージした“健康的な正統派路線”の三パターンがあったんですけど、僕はルパンが好きなので迷わず“怪盗少女”を選びました。


(前山田健一「Quick Japan Special Issue ももいろクローバーZ〜The Legend〜 2008-2013」p.81)



【TVでは一度しか歌っていない】
Ustream放送「24時間いただきますっTV」のGyaoのインタビューコーナーで、百田夏菜子は“怪盗少女はTVで一度しか歌っていない”、“そのTV出演の直後のショッピングモールのライブで怪盗少女が1日に1000枚売れた“(「ももいろパンチ」のときは110回近い公演を夏休み中行って総計2140枚だった)、“TVの力は凄いと思った”などと述べた。

バラエティ番組の出演時に怪盗少女のサビの部分だけ踊ったり、ビデオ映像で紹介されることは何度もあったが、音楽番組で生歌で歌ったのは、「MJアイドル戦国時代SP」の1度だけだったということだろう。



【あらぶるももか】
早見あかりが脱退してからは、6人時代の曲は5人バージョンとして早見のパートを中心にソロパートの割り振り直しが行われた。
その中で「行くぜっ!怪盗少女」では、早見パートとは関係なく、終盤クライマックスのサビを他のメンバーが歌っている最中に、有安杏果が「ウォゥウォゥウォゥ、イェィイェィイェィ」とフェイク(元のメロディに変更を加えて即興で歌うこと)を担当するという変更が加えられた。


有安は単に主旋律を歌わないだけでなく、ライブを繰り返すうちに手足を背後にそらせて踊る怪盗少女の特徴的な振り付けからも徐々に解放され、一人で観客席の近くまで行って歌うようになった。大きな会場では、遠く離れたところで歌っていた有安が、最後の決めポーズに加わるために走って滑り込むように戻ってくるのが定番となった。

ももクロのライブの写真を撮り続けている音楽ニュースサイト「ナタリー」のカメラマン笹森健一は、百田夏菜子のエビ反りジャンプを撮ったあと有安を追って移動するため、“「気をつけろ このあと有安 走り出す」という標語を頭に浮かべながら、エビ反りを撮っています”と述べている(「Quick Japan vol.109 p.119」)

2013年8月4日に行われた日産スタジアムのライブで、有安は巨大なメインステージの南端まで歌いに行ったが、曲が終わるまでに戻ることができず、ほかのメンバーは有安が戻るまで最後の決めポーズで待っていた。



【レコード会社が唯一異なる】
前述のように、「行くぜっ!怪盗少女」は、UNIVERSAL Jから発売されたが、次のシングル「ピンキージョーンズ」からはスターチャイルド(キングレコード)から発売されている。つまり、たった1枚でレコード会社の移籍が行われた。

移籍の理由は明らかにされていないが、佐藤守道がHMV渋谷店の副店長時代に「行くぜっ!怪盗少女」のイニシャル(初期入荷数)が1枚だったと述べていること、前述のように音楽番組のTV出演も1度しかなかったことなどから、メジャーデビューはさせてもらえたものの、スターダスト側がユニバーサルJ側のサポートに不足を感じていたところで、スターチャイルド側から提案があった可能性がある。

2011年7月27日にスターチャイルド(キングレコード)から発売されたももいろクローバーZのファーストアルバム「バトル アンド ロマンス」には、5人バージョンの「行くぜっ!怪盗少女」が収録されている。


一方UNIVERSAL Jからは、2012年9月26日に「行くぜっ!怪盗少女」のミュージックビデオを収録したDVD付きの再発盤「行くぜっ!怪盗少女 〜Special Edition〜」が再発売された。


 【動画】

ももいろクローバー「行くぜっ!怪盗少女」PV


 
行くぜっ!怪盗少女 - ももいろクローバーZ #6


 



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