百田夏菜子(ももたかなこ)

1994年7月12日生まれ。静岡県出身。

アイドルグループ「ももいろクローバーZ」のリーダー。
テーマカラーは赤。

・抜群の笑顔と明るさがチャームポイント。
・3歳から10年間新体操をやっていた。身体が柔らかく身体能力はメンバー中随一。
「行くぜ!怪盗少女」のクライマックスのエビ反りジャンプは、ももクロの象徴となっている。
・また、サビ直前のフレーズを情感たっぷりに歌い上げる声と姿は、“ももクロ”の曲を特徴付ける重要なアクセントとなっている。

■歌唱力

・ややキンキンとした特徴的なアニメ声。技術的には上手いとはいえないが、力一杯に情感を込めて歌う姿に心打たれる人は多い。表現力の高さでは抜きんでた存在。
・メジャーデビュー曲となった「行くぜっ!怪盗少女」と「走れ!」以降、シングル曲や代表曲の多くにおいて最後の最後に曲を盛り上げるCメロやクライマックスの歌唱を務める。百田のドラマチックな存在感が、ももクロがブレイクした重要な要因であるとも考えられる。
・スターダストでももクロの初代音楽ディレクターを務めた宮井晶は、百田が“作曲する”と、その不思議な才能について語っている。

──百田さんの歌入れで興味深かったのが、低いほうに転調した2サビのソロパートで、本当は裏声で歌う予定だったところをその場で判断して地声に変更しましたよね。結果的に大正解だったと思うんですよ。百田さんの人を引き込む声、「百田マジック」と呼べるような魔力があのパートにあるなと。

佐藤 ええ。元は仮歌を聴いたイメージから裏声で行こうとしてたんですけど、1回録ったときにもうちょっと何か力強さがほしいと思ったので。彼女もその場でいろいろ考えながら試してくれましたけど。

──「声が飛ばん!」って何度も試してましたよね(笑)。

佐藤 そうそう(笑)。最後の伸びが、もう一段「飛ぶ」んですよね。

──その場の判断も興味深かったし、自分なりの表現方法を体ごと動かしながら見つけている百田さんの姿にも驚きました。5年前から見てきた宮井さんからしたら、かなり感慨深いのではないでしょうか。

宮井 俺あの場でも言ったと思うけど、あの子は“作曲”するんですよ、勝手に。メロディ通りに歌わない。歌えないのかもしれないけど(笑)、そっちのほうが確実に素晴らしいものになるんです。このアルバムに入っている曲の多くは彼女の“作曲”を取り入れたものですよ。
入口のない出口 佐藤守道×宮井晶 インタビュー」(ナタリー)

身体能力

・スポーツ万能。およそ身体を動かすことなら、なんでも得意。
・スターダストで“ももクロ”の活動が始まるまでは、平日に新体操、土曜日にバスケをやっていた。
・バスケ経験は6年におよぶが、「ももクロChan」の企画でフリースローの数を競うと、必ずプレッシャーに負けて最下位となる。
・50m走は7秒台の俊足。TV番組「謎解きバトル TORE!」に出演した際、左右から閉じる壁の間を瞬時に駆け抜けて、鍵を手に入れた。
・玉井、有安とともにジェットコースターが大好き。
・「ももクロChan」で有安がバンジージャンプに挑戦したとき、一緒に付き合ってバンジージャンプを飛んでみたところ、二人してやみつきになってしまった。
・TV番組「TOKIOカケル」に出演したときも、罰ゲームの逆バンジージャンプで終始笑顔で喜んでいた。

愛すべきアホ

・自他共に認める、猛烈なアホっぷりで常に、メンバーとスタッフとファンを楽しませたり困惑させている。
・基本的に人の話を聞いていない。
・学校のテストの最低点は2点(家庭科)。
・漢字が読めない。TV番組「新堂本兄弟」に出演すると、必ずレギュラーの高橋みなみと勝負させられ、常に低レベルな争いを繰り広げる。
・しかし、NHK大阪の「あほやねん、スキやねん」に出演した際は、空気を読まずに四文字熟語をきちんと読んで見せた。
・新橋の「SL広場」で待ち合わせたのに、新宿でSLを探していた(高城れに談)。
・有安杏果に次ぐ絵心のなさと常識のなさで、やはり「画伯」に認定された。
・支度が遅い。靴下をはくだけでも時間がかかる。
・ズボラ。玉井と二人で使うホテルの部屋は床に荷物が散乱している。
もも見では、唯一の金星(一等賞)なしで、しかも最多の黒星(ビリ)だった。
・騙されやすい。横浜アリーナで開催された「春の一大事 2012」では、スタッフに回転する円形舞台の下で裸の男の人たちが回していると嘘をつかれ、一番最後まで信じていた。


芸能の仕事に興味はなかった

・3歳のころから新体操を続けてきた百田は、「表現力のためのダンスの経験が足りない」と言われてダンス教室にも通うようになる。そこには芸能志望の子供たちとその親がいて、影響を受けた百田の母親が「月刊デ☆ビュー」誌を購入し、1回だけ応募してみようと勧められ、スターダストプロモーションを選んだ。
・書類選考後、東京のスターダストの事務所に呼び出されて面接をして、その場で合格が決まった。帰り道に寄った原宿でほかの事務所のスカウトから声をかけられた。
・合格から1年は音沙汰がなく、その後レッスン感覚で始まったももクロの活動が土曜日だったため、バスケの練習に出られなくなり、レギュラーからも外されてしまった。そこで初めて、芸能の仕事に専念することを選んだ。
(以上、「月刊ザ☆デビュー 2003年8月号」 巻頭インタビューより)
・「もう一度やり直せるなら」という質問に「スポーツを本気でやってみたい」と答えている。
(「Quick Japan vol.109 p.109」)

絶対不動のリーダー

川上アキラは百田のことを何度も「絶対不動のリーダー」と表現している。普段はアホだが、ライブコンサートやイベントで締めるべきときには、感動的なひと言でビシっと締めることができるカリスマ性の持ち主。
・コンサートでは絶対に泣かない。泣きそうになるとグっとこらえて、しばらくしてからトークを再開する。涙をこらえる姿は、少年のようである。母親によれば、新体操でもバスケでも、ほかの子が泣いているときでも泣かなかった(「Quick Japan vol.109 p.134」)
・頭の回転が早く、バラエティ的反射神経に優れている。場の空気を読んで、盛り上がりやすい方向に無茶ブリしていく。プロの芸人相手にアイドルらしからぬ応戦を繰り広げる。
・アドリブで即席コント(茶番)を行うことを好む。相手が同じように頭の回転が早くコメディ好きな玉井や佐々木の場合は、かなり完成度の高い結果になることもある。スベる場合も多いが、常にスベることを恐れず挑戦し続ける。
・ 悪ノリが大好きで、負けず嫌いという性格が、ももクロのグループとしての方向性を作り出しているようにも見える。
・Quick Japan vol.109の百田夏菜子特集において、ももクロメンバーを含む関係者から「百田夏菜子とは、○○○○のような人」というコメントを集めたところ、45人中5人が太陽に例えた(うち3人はもっとも距離が近いメンバーと石川ゆみ)。「金環日食」などを含めれば7人。別の記事で百田の母親も「太陽の子」と呼んでいる。高城れには「エンジン」と形容。またアニメやマンガの主人公やヒーロー、ヒロインに例えた人が7人、天使や菩薩に例えた人が4人。ここにも百田のカリスマ性が現れている。
 
■ユニット

ももたまい(百田+玉井)
ももたかぎ(百田+高城)
あやかなこ(彩夏+夏菜子)
ももかなこ(杏果+夏菜子)
 
メンバーの全員と名前の一部でつながっている。
 

■キーワード

この手、離さないで!
ぱんややん
 


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