日本の女性アイドルグループ。2008年5月17日結成。通称「ももクロ」。
従来の女性アイドルにはなかった、新しいコンセプトのアイドルとして注目を集め、2011年以降急速に人気が上昇。2012年には武道館コンサート、紅白歌合戦出場などを果たした。

・ももいろクローバーZ公式サイト
・ももいろクローバーZ - Wikipedia
■大手女優事務所が生み出したアイドル
2008年に大手芸能プロダクション「スターダストプロモーション」の新人育成プロジェクトとして発足。同事務所所属の大物女優である沢尻エリカが失言騒動で活動が停滞し、暇になった担当マネージャーの川上アキラがこのプロジェクトを担当することになった。
スターダストプロモーションの著名タレントの多くは柴咲コウ、北川景子など俳優であり、アイドルに関してのノウハウは蓄積されていなかった。
川上もアイドルについては何も知らなかったが、自分の趣味のプロレスの文脈をアイドルに持ち込んだことにより、ももクロの独自性が確立された。
川上の知っているプロレスはあくまでファンの視点からみたプロレスであり、興業として根回しが必要なことをしないで他のアイドルグループにプロレス的対決を仕掛けてしまって実際にトラブルになったりしている。その無茶ぶりがさらにファンを面白がらせ、惹きつける結果となっている。
2010年5月のメジャーデビュー曲から前山田健一が作詞・作曲を数多く提供するようになったことが、ももクロの音楽的な独自性を確立した。前山田は無名時代にニコニコ動画で「ヒャダイン」の名義で多数のオリジナル楽曲を公開して人気と知名度を上げた。その作風はめまぐるしいほどの転調の連続により、さまざまなジャンルの音楽をごった煮的にパッケージングしたものとなっている。これは、現代のゲームや映像作品によって激しい刺激になれた現代の若者の注意を喚起し続けるために編み出した物だと、前山田は語っている。
前山田は、過去の音楽をパロディ的に取り入れたり、ももクロメンバーの名前や個性を楽曲内に取り入れて、歌うこと自体がアイドルとしてのセルフ・プロデュースになる仕組みを作り出した。これが川上のプロレス指向とうまく合致して、新しいアイドル・エンターテインメントを作り出したと考えられる。
■個性的な5人のメンバー
2013年1月時点のメンバーは
百田夏菜子(赤)
玉井詩織(黄)
佐々木彩夏(ピンク)
有安杏果(緑)
高城れに(紫)
の5人
ライブパフォーマンスやTV出演を見ているとわかりにくいが、実は全員がけっこう美少女である。特に2011年以降はメンバーがミドルティーンからハイティーンの年齢層に達し、人生経験も積んだせいか、少女期特有の輝きが増してきた。このことは、事務所が行っているUstream放送などのオフショットで確認できる。
また身体能力の高さも特徴で、キレのあるダンスだけでなく、3歳から新体操をやっていたというリーダーの百田夏菜子を代表にライブ中に前転や側転などのアクロバットを披露する。ただし、最年少の佐々木彩夏だけは運動音痴。
歌に関しても、ライブ映像をだけを見ていると上手いとは思えず、場合によっては大きく音程を外している。ももクロは歌が下手という評価もネット上ではよく見られる。しかし、オフショット映像ではアカペラで安定した歌唱力を披露している。前山田によれば、ライブで歌っているときに必死な感じになるように、わざと歌いにくい高いキーを使って作曲しているという。
また川上によると、キングレコードの担当者が、音楽的な面白さを優先して歌うことや踊ることを考慮せずに制作しているため、パフォーマンスをするももクロが苦労することになるという。
“モノノフ”(熱心なモモくろファン)として知られ、一人カラオケで3時間ももクロナンバーを歌い続けるというグラビアアイドルの吉木りさによれば、ももクロの曲は歌うだけでも息切れするという。ちなみに吉木は民謡の経験者であり過去には演歌歌手としてデビューしており歌唱力には定評がある。ももクロのメンバーはそれを激しいダンスをしながら何曲も歌うという体力的に過酷な状況におかれることで、全力のパフォーマンスを引き出されているとも言える。
2010年以降の女性アイドル市場は、「アイドル戦国時代」と言われながらもマスメディアはほぼAKB系のタレントで埋め尽くされ、食傷の感が広まりつつあった。そこにAKBとはまったく異なる文脈によってプロデュースされたももクロの人気は、アイドル市場に新たな風を吹き込み活性化させたといえる。
※この記事、近いうちに全面改稿したいです(管理人)
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